XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ レビュー|135gの軽さは正義だった
今回は「1本あったら便利」を体現している富士フイルムの標準ズームレンズ、XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZについてお話しします。
電動ズーム搭載・手ブレ補正つき・135gという驚きの軽さ。
キットレンズとしてセットになっていることが多いこのレンズ、正直ナメてました。でも使ってみたら、手放せなくなったんですよね。この記事では、実際に写真・動画の両方で使ってみた感想を正直にお伝えします。
なぜこのレンズを選んだのか
このレンズを選んだ理由は3つあります。
まず、とにかく散歩用に軽いズームレンズが欲しかったんですよね。単焦点は好きなんですけど、旅行とかちょっとした外出で「もうちょっと広角がほしい」「もう少し寄りたい」って場面がどうしてもある。かといってXF18-55mmだと310gあるんで、付けっぱなしにするにはちょっと重い。
でXF18-55mmF2.8-4も持っているんですが、あっちはF2.8スタートで画質も申し分ない。ただ、重さが倍以上あるので気軽に持ち出すレンズとしては、ちょっとオーバースペックかなぁと。
最終的に、135gという重さを知った瞬間に「これだ」って思いました。単1電池1本くらいの重さですよ。カメラに付けっぱなしにしても存在を忘れるレベル。新品でも3万円台で買えるし、キットで手に入れればもっと安い。試してみない理由がなかったんですよね。

基本スペック
| 項目 | XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ | XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 15-45mm(換算23-69mm) | 18-55mm(換算27-84mm) |
| 開放F値 | F3.5-5.6 | F2.8-4 |
| レンズ構成 | 9群10枚 | 11群14枚 |
| 手ブレ補正 | 3.0段 | 3.5段 |
| 重さ | 135g | 310g |
| 最大径×長さ | ø62.6mm × 44.2mm | ø65.2mm × 70.4mm |
| フィルター径 | 52mm | 58mm |
| マウント | プラスチック | 金属 |
| 絞りリング | なし | あり |
| ズーム方式 | 電動(PZ) | 手動 |
で、実際どうなの?って話ですよね。
スペック表を見ると、XF18-55mmのほうが全体的にワンランク上なのは間違いないです。F値も明るいし、手ブレ補正も0.5段分多い。でもこのXC15-45mmは、そのぶん重さが半分以下。ここが最大のポイントなんですよね。
ちなみにXCシリーズはXFシリーズと比べてコストダウンしている部分があって、マウントがプラスチック製だったり、絞りリングがなかったり、リアキャップも簡易的な白いプラスチックだったりします。レンズフードも付属しません。このあたりは割り切りが必要なところです。

外観と携帯性
持った瞬間、あ〜これ軽いな〜って。135gって数字で見ても軽いのはわかるんですけど、実際に手に取ると想像以上です。
電源オフ時は沈胴して全長44.2mmまでコンパクトになるので、カバンの中でも場所を取らない。X-Eシリーズとか小型ボディと組み合わせると、もうコンデジ感覚で持ち歩けます。
外観は正直チープです(笑)。プラスチック感は隠せないし、XFレンズのような重厚感や高級感はありません。でも、この軽さを手に入れるための代償だと思えば全然許せる。結局、軽いは正義なんですよね。

良かったところ
写りはキットレンズとは思えない
XCシリーズだからって写りが劣るかというと、そんなことないんですよね。非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚を含む9群10枚構成で、解像感はしっかりしてます。JPEG撮って出しでも十分満足できるキレのある描写。
広角15mm(換算23mm)で風景や神社を撮ると、ちゃんとした広がりのある写真が撮れる。望遠45mm側に寄せればクローズアップもいける。テーブルフォトも広角端で最短13cmまで寄れるので、料理撮影にもバッチリです。

動画撮影でも優秀
このレンズ、動画にもかなり向いてます。AFはステッピングモーター駆動で速くて静か。XF35mmF1.4みたいに「ジコジコ」「ウイーン」って盛大な音が入ることがないので、外部マイクなしでも十分使えるレベルです。
広角15mm(換算23mm)スタートなので、ミニ三脚を使った自撮りVlogにも最適。画角が広いぶん、一人で撮っていても背景がしっかり入ります。電動ズームなので滑らかなズーミングができるのも動画向きなポイントですね。
気になったところ
暗所には弱い
開放F3.5-5.6なので、暗い場所での撮影はやっぱり厳しいです。大きなボケを活かした表現もあまり得意ではない。ポートレートでボケ感を求めるなら、素直に単焦点レンズを使ったほうがいいと思います。
電動ズームのもどかしさ
電動ズームは動画では滑らかで便利なんですけど、写真だとちょっともどかしい場面があります。画角を変えるのにワンテンポかかるので、「あ、今!」って瞬間にシャッターチャンスを逃すことがある。動き回る子どもとか、街中のスナップで瞬間を捉えたいときは、手動ズームのほうがストレスは少ないかなと。
あと、電源オンで沈胴から繰り出すのにも少し時間がかかります。電源入れてすぐ撮りたい!ってタイプの人は気になるかもしれません。
動画での注意点
AF駆動音は十分静かなんですけど、完全な無音ではないです。微かに「ウイーン」と鳴る程度ですが、静かな室内で収録するような場面だと気になる人はいるかもしれません。より静かさを求めるなら、リニアモーター(LM)搭載レンズのほうが上です。
こんな人におすすめ/注意が必要な人
おすすめな人
- とにかく軽い標準ズームが欲しい人
- 散歩・旅行用に付けっぱなしにできるレンズを探している人
- VlogやSNS用の動画をサクッと撮りたい人
- テーブルフォトや料理写真を気軽に撮りたい人
- 富士フイルム入門で最初の1本を探している人
注意が必要な人
- 暗所撮影やボケ表現を重視する人 → 単焦点レンズがいいと思います
- 動き物をメインに撮る人 → 電動ズームのラグがネックになるかも
- 外装の質感にこだわる人 → XFシリーズのほうが満足感は高いです
実際に撮った写真
最後に、このレンズで撮影した写真をいくつか載せておきますね。すべてJPEG撮って出しです。



まとめ
軽いは正義。このレンズを使って一番実感したのはそこでした。
135gって、カメラに付けてることを忘れるくらいの重さなんですよね。写りもキットレンズとは思えないくらいしっかりしてるし、動画でもAFが速くて静かだし、広角23mmスタートで自撮りVlogにも使える。電動ズームの癖さえ気にならなければ、普段使いの相棒としてこれ以上ないレンズだと思います。
使い分けとしては、ボケが欲しいポートレートは単焦点レンズに任せて、風景・スナップ・テーブルフォト・Vlogにはこのレンズ。これが一番賢い選択かなと。
新品でも3万円台で手に入るし、中古なら1万円台からある。富士フイルムユーザーなら、一本持っておいて損はないレンズです!
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